第9回 勇気のでる事例検討会のご報告

 平成30年1月23日(火)「第9回 勇気のでる事例検討会(YOUのPCAGIP事例検討会 vol.5)」

開催し、無事終了いたしました。

 

当日は厳しい寒さの中、ご参加いただき誠にありがとうございました。簡単ではございますが、事例検討会の様子をご報告いたします。  

 

今回は金魚グループ(ファシリテーター1名、事例提供者1名、質問者8名)、書記2名、金魚鉢グループ(傍聴者)を含め16名で行いました。

 

 初めに、司会より前回の検討会の概略と現在の様子をご報告させていただき、YOU医療保健福祉研究所の

足利学(臨床心理士)よりPCAGIP法について説明を行いました。

その後、ファシリテーターの加波さんにバトンタッチし、アイスブレイクとして参加者が2人一組となり

相手の生い立ちや好きなことを聞き、全員の前で相手のことを紹介するという自己紹介ならぬ他己紹介では、紹介する方もされる方もドキドキしながら笑いいっぱいで会場の雰囲気も和らいでいきました。

 

 今回の事例は、ご担当されている認知症高齢夫婦との関わり方に悩みを持っておられたケアマネージャーにご提供いただきました。介護者がいないため、ご夫婦の日常生活の困りごとや体調不良、衣類の不足に至るまでケアマネージャーに連絡が入り、時には休日を返上して対応されているとのこと。どこまで関わればよいか線引きに悩んでいるとの事例に関して、PCAGIP法の「相手を批判(指導)しない」「メモをとらない」という基本ルールを踏まえ、金魚と書記の方々から様々な質問が出され検討会が進められました。

 

 事例提供者は「資料を準備しなくても、参加者からの質問に答えるだけで担当ケースの全体像が共有できたことに驚いた。質問や自分を気遣ってくれる言葉に気持ちが解放され勇気づけられ、質問を通して自分自身に問いかけ、考えるといった自己会話をする場面がたくさんあった。」と感想を述べられていました。また、「今日初めて会った人達に明るい雰囲気の中、サポーティヴに心配してもらったり、終了後に声を掛けてくれたことも大変勇気づけられた」とも仰っていました。書記の方も参加者の言葉を聞き逃さないように、分かりやすくまとめるように懸命に書いていただきました。

 

 このようにPCAGIP法とは、事例提供者自身の中にある解決能力や前向きな気持ちを、皆で引き出していくことを目的とし、事例提供者だけではなく参加者全員が気づきや自身の課題に対するヒントを得られる検討会を目指しております。

皆様にはお忙しい中ご参加いただき、文字通り「勇気のでる事例検討会」となりましたことを、心より感謝申し上げます。

 

 次回「第10回 勇気の出る事例検討会(YOUのPCAGIP事例検討会vol.6)」の開催は

平成30年3月13日(火)の予定です。詳細は改めてお知らせいたします。

 

お問い合わせは、 

YOU医療保健福祉研究所 地域調査研究センターYOU 担当:玉置・木下 までお願いいたします。       TEL:072-747-2021    E-mail:npo_you@bcb.bai.ne.jp

足利(臨床心理士)よりご挨拶とPCAGIP法について大事なルールなど説明をいたしました。

今回のアイスブレイクは他己紹介です。皆さん、相手の話を熱心に聞き取り、自分を紹介するように、相手のことを紹介しました。これが意外と難しく、紹介される方もドキドキします。

今回のファシリテーターは加波一友さん(看護師・すずね訪問看護リハビリステーション)でした。伊丹では初めてのファシリテーターなので緊張されたようです。

検討会スタートです。事例提供者、ファシリテーター、金魚の方々(質問者)が半円形に座り、その後ろに金魚鉢の方々(傍聴者)が座ります。皆さんの親身な質問や言葉が事例提供者を勇気づけていきます。