第10回 勇気のでる事例検討会のご報告

 平成30年3月13日(火)「第10回 勇気のでる事例検討会(YOUのPCAGIP事例検討会 vol.6)」

開催し、無事終了いたしました。

 

今回ご参加いただき誠にありがとうございました。簡単ではございますが、事例検討会の様子をご報告いたします。  

 

今回は金魚グループ(ファシリテーター1名、事例提供者1名、質問者5名)、書記2名を含め9名で行いました。

 

 初めに、司会より前回の検討会の概略と現在の様子をご報告させていただき、すずね訪問看護リハビリステーションの加波一友さん(看護師)よりPCAGIP法について説明を行いました。

 今回は少人数での事例検討であったため、これまでとは違い、より深く事例について掘り下げて事例検討を進めていきました。

 

 今回の事例は、ご担当されている、難病の進行が進んでいる利用者様とその家族に対し、「CMとして何をすればいいか」、また、「死を目前とした人の思いに対し、どう関わればいいのか」という悩みでした。この事例に関して、PCAGIP法の「相手を批判(指導)しない」「メモをとらない」という基本ルールを踏まえ、金魚と書記の方々から様々な質問が出され検討会が進められました。

 

 事例提供者は「質問に答えていく中で、自分のエゴを感じた。今まで自分は利用者様に対し、CMとして『前向きなことをお手伝いする』ことが仕事、という思いがあったが、改めて事例と向き合う中、(無理に)前向きなことをしなくていいんだ。』と感じた。」と感想を述べられていました。また、「利用者様に対し『何もできない。』、『何も(情報を)聞けていない。」と感じていたが、参加者から『情報を持っている。』と言われたことに勇気をもらった。」とも仰っていました。

 

 このようにPCAGIP法とは、事例提供者自身の中にある解決能力や前向きな気持ちを、皆で引き出していくことを目的とし、事例提供者だけではなく参加者全員が気づきや自身の課題に対するヒントを得られる検討会を目指しております。

皆様にはお忙しい中ご参加いただき、文字通り「勇気のでる事例検討会」となりましたことを、心より感謝申し上げます。

 

 「第10回 勇気の出る事例検討会(YOUのPCAGIP事例検討会vol.6)」を持ちまして、今年度分の伊丹市でのPCAGIP事例検討会は終了となります。来年度分に関しての詳細はFAX、ブログ等にて改めてお知らせいたします。御多忙の中ご参加いただき、ありがとうございました。

 

尚、本事例検討会に関するお問い合わせは、 

YOU医療保健福祉研究所 地域調査研究センターYOU 担当:玉置・木下 までお願いいたします。       TEL:072-747-2021    E-mail:npo_you@bcb.bai.ne.jp

 前回に引き続き、今回も加波さん(看護師・すずね訪問看護・リハビリステーション)がファシリテーターを務められました。

 この事例検討会では、事例提供者、ファシリテーター、金魚の方々(質問者)が半円形に座ります。皆さんの親身な質問、言葉が事例提供者を勇気づけていきます。