平成30年11月13日(火)「勇気のでる事例検討会(第15回YOUのPCAGIP事例検討会)」を
開催し、無事終了いたしました。ご参加いただき誠にありがとうございました。
簡単ではございますが、事例検討会の様子をご報告いたします。
今回はファシリテーター2名、事例提供者1名、質問者12名の計15名で行いました。
PCAGIPは開始前に参加者の緊張を解きほぐすため、アイスブレイクを実施します。この日は「自分が行った『良いこと』について」をそれぞれ発表していただきました。仕事や日常で行った『良いこと』を時には笑いを交えながら、参加者全員が発表し緊張が解けたところで事例検討会が始まります。
今回の事例はパーキンソン病の利用者とその家族に対してどのように関わるべきかという内容でした。事例提供者は利用者から「(精神疾患を有する息子と)仲良くなってほしい。友達になってほしい」との訴えに対しどのように対応すればよいのか悩んでおり、PCAGIP事例検討会で話し合うこととなりました。
質問を重ねるうちに、利用者の切実な思い(私がいなくなったら息子はどうなるのか・・・など)に思い至り、事例提供者も家族を含めた介入方法について考え、参加者からも多くの質問がありました。
事例提供者は「今までプレッシャーを感じていたがすっきりした」「焦って答えを出そうとしていた」との感想で、また「自分の思いを聞いてもらえ、その中でいろいろな気づきがあった」とも話されていました。予め手元に資料を準備しない点については「前もって準備していたら自分の言葉で話せなかった思う。資料がないからありのままのことが話せた」とも話されました。
PCAGIP法は従来の事例検討とは異なり、資料や事前準備を必要としません。「メモを取らない」「批判やアドバイスをしない」との基本ルールのもと、事例提供者の中にある自己解決能力や前向きな気持ちによる「気づき」を促す検討法です。
参加者全員で一つの事例に向き合い、質問を通して事例提供者自身の気づきが促されることで、悩みに対して勇気をもって取り組むことができる、そのような「勇気のでる事例検討会」を開催していきたいと思います。お忙しい中、皆様にはご参加いただき心より感謝申し上げます。
今年度の「勇気のでる事例検討会(YOUのPCAGIP事例検討会)」は今回にて終了となります。次年度も開催を予定しておりますので是非ご参加ください。
詳細は決まり次第、当ホームページ等でご案内いたします。
お問い合わせは、
YOU医療保健福祉研究所 地域調査研究センターYOU 担当:長濱・吉田 までお願いいたします。 TEL:072-747-2021 E-mail:npo_you@bcb.bai.ne.jp
事例検討会の様子
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