勇気のでる事例検討会(第16回YOUのPCAGIP事例検討会)のご報告

 令和元年7月11日(木)「勇気のでる事例検討会(第16回YOUのPCAGIP事例検討会)」を開催し、無事終了いたしました。当日はご参加いただき誠にありがとうございました。

 簡単ではございますが、事例検討会の様子をご報告いたします。

 

 計12名の参加者の皆様と一緒に、2019年最初の事例検討会を開催しました。

 

 PCAGIP事例検討会に初めて参加される方もおられ、まずはファシリテーターより「PCAGIPとは何なのか」「従来の事例検討会との違い」等を説明させていただきました。

 PCAGIPは開始前に参加者の緊張を解きほぐすため、アイスブレイクを毎回実施します。参加者の笑顔が見られ、場の空気が緩和したところで事例検討会が始まります。

 

 今回の事例は、認知症の独居生活を営んでいる女性でした。数分前のことを忘れてしまい、生活に支障が起きてしまっている事例です。事例の方は生活に支障が起きることで不安が強くなると、行政の窓口に不安の訴えを電話されています。

 

 事例提供者は「この方はそんなに生活に不安を感じているのか」「そこに気付けず、対応できなかったことを反省している」「どんな対応をすればよかっただろうか」と、悩まれていました。

 

 参加者が事例提供者に職歴や性格、好きなこと等、質問を重ねるにつれ、事例の全体像が少しずつ明瞭になっていきました。事例の生活状況がクリアになることで、質問はどんどん「事例を理解しようとする」質問になっていきます。

 

 最後のまとめでは、参加者の皆様よりアドバイスや感じたはことを話していただく時間を取ります。誰もが「丁寧な対応をされている」「今のままでもいいのではないか」「このサービス介入量で生活が成り立ってリることが素晴らしい」等、様々な意見が有りました。今回の事例提供者はPCAGIP初参加でしたが、質問に丁寧かつ堂々と東奥して下さり、無事に「第16回 勇気のでる事例検討会」は終幕いたしました。

 

 PCAGIP法は従来の事例検討とは異なり、綿密に作成された資料や事前準備を必要としません。「メモを取らない」「批判やアドバイスをしない」との基本ルールのもと、事例提供者の中にある自己解決能力や前向きな気持ちによる「気づき」を促す検討法です。

 参加者全員で一つの事例に向き合い、参加者の質問を通して事例提供者自身の気づきが促されることで、悩んでいたことに対して勇気をもって取り組むことができる、そのような「勇気のでる事例検討会」を作り上げていきたいと思っています。お忙しい中、皆様にはご参加いただき心より感謝申し上げます。

 

 2019年度の「勇気のでる事例検討会(YOUのPCAGIP事例検討会)」は9月12日(木)、11月14日(木)に実施予定です。詳細は決まり次第、当ホームページ等でご案内いたします。

 初参加の方がいればPCAGIPの説明を必ず行っていますので、興味のある方はお気軽にご参加ください。

 

お問い合わせは、 

YOU医療保健福祉研究所 地域調査研究センターYOU 担当:長濱・吉田 までお願いいたします。       TEL:072-747-2021    E-mail:npo_you@bcb.bai.ne.jp

 

事例検討会の様子